病気になってからの時間のながれかた

日々の興味を持ったこと、食べること、健康を中心に書いています♪ 現在は外来受診中です、脳腫瘍になった方との情報の共有したいと思ってBlog始めました☆

“がんになってよかった100のこと”を出版準備していた竹田圭吾さん

 こんにちは、今朝は“とくダネ!”でがんで亡くなられた竹田圭吾さんの特集が組まれていました。

 当初“とくダネ!”や“Mr.サンデー”でコメンテータをされていた方で名前はうろ覚えでも顔を覚えている方はたくさんいるのではないかと思います。当初膵臓とリンパにがんが見つかった際には若い年齢ということと部位を考え摘出手術がされたようです。竹田さんの場合は90~95%を摘出できたようです。膵臓がんはおよそ半年が再発するかどうかというところが分岐点となるそうです。それからは膵臓への負担軽減のために食事回数を1日6回に変更しよく噛むことを意識したそうです。やはりがんとはいえ部位と個人の体力や気持ちで違うものですね。私のがんとは手術から治療方法も全然違います。

 2013年秋、体調不良を理由に一時休養したが、2014年春にテレビ・ラジオ番組に復帰。2015年9月27日、コメンテーターとして出演するフジテレビ系の情報番組“Mr.サンデー”において、自らががん治療中でかつらを着用していることを告白したそうです。2016年1月10日14時すぎ、膵臓癌のため東京都内の病院で死去。享年51歳という若さで膵臓がんの再発により亡くなられました。棺には、竹田表紙版特製ニューズウィーク(非売品)が納められました。

 亡くなるギリギリまで“とくダネ!”に出演されており、今朝の“とくダネ!”では小倉さんが痛々しかったと当初の様子を話していました。番組の特集~旦那さんは奥さんに日頃愛していると口にして伝えているか~という企画時には、小倉さんが竹田さんに話をふると竹田さんは「病気なんでね、1日に2回は心の中で思ってますよ。でもね『愛してる』って言って『あらそう、私はそうでもないわよ』なんて言われたら悲しいじゃないですか」と言い笑いを取ったとと思うと、「言っていいですか?」というと眼鏡を取りテレビの向こうで視聴している奥さんに向かって「愛してる」と言ったそうで、その時のVTRが流れました。その時一連の流れは竹田さんの「言っていいですか?」の言葉の後は、え?ホントに?といった感じでスタジオが静まり返り、その後にアナウンサーやキャスト等の女性のキャーという声がありました。その時すでにがんの再発時だったそうです。添付写真がその眼鏡を取った時の画像です。

f:id:mmyi:20210322142146p:plain

とくダネでの竹田圭吾さん

 

 タイトルが“がんになってよかった100のこと“は“文藝春秋”に掲載された遺稿で未完のまま、3ページ分が掲載されたようで、編集部によると書籍化を前提に、竹田さんが提案したタイトルだったそうです。生前の竹田さんの姿勢を象徴するように「がん患者にありがちなスピリチュアルっぽい本、やたらポジティブシンキングな本とは正反対の、もっとシニカルで客観的でフラットな」本にしたかったそうですが、書籍化に至る前に亡くなられたそうです。奥さんがプレゼントした革の手帳にその書籍化への構想が細かく書き記されていたようです。人生の指針の参考にしたく読みたかったです。

 改めて竹田圭吾さんという人物についてふれます、日本のジャーナリスト。コメンテータになる前の経歴は、東京都中央区生まれ。慶應義塾大学文学部史学科卒業。大学卒業後、学生時代にラグビーをしていたことから“月刊タッチダウン”の記者を経て、1993年TBSブリタニカに入社、2001年から2010年まで“ニューズウィーク日本版“編集長を務めた経緯のある方です。

 その他にも多くの名言があるようです。がんが進行しても「人生終わりというわけでないと。ちょっと種類の違う人生が続くだけのことなんですね。僕も今、頭、カツラなんですけど仕事続けられてますし、がんというのは必ずしも『襲われて』『闘う』ものではないと思う」。今日の“とくダネ!”出演者の方が、その中の「人生終わりというわけでないと。ちょっと種類の違う人生が続くだけのことなんですね」という部分を抜粋し、その発言が思い出深いと話しており、がんという病気の真髄をこんなにも短い文で表しているなと感じました。私は竹田圭吾さんのように病気を患いながら、抗がん剤治療しながら仕事をできるというように強くはいられませんでしたし、これからどうなっていくかはわかりませんが竹田さんのようにぎりぎりまでやりたいこと、私なりに人に役に立てることができる人生にしたいと感動しながら視聴していました。

 そしてちゃんと覚えていませんが、「がんという事に不安はないが、がんであることが死の影を常に意識させる事への恐怖はなくならない」というような言葉に少し救われたような気がします、何とも言葉にしようのないこの病気特有の気持ちです。さすがに文章を扱うスペシャリストです。私も今では生活習慣病だと捉えますが、そこには圧倒的な何かがあります、まさにその言葉でした。正しい竹田さんの言葉が見つからなかったので仮で書かせていただきます。見つかり次第訂正します。