私のこの病気になった原因については倒れた時から考えていました。
当初、担当医に脳腫瘍について説明を受けた時には
担当医:「脳腫瘍は遺伝性ではありません、そして原因は分からない病気です」(そうなんだ)と素直に思い、あまり深く考えていませんでした。あえて考えないようにしていたかもしれません。
手術を終えた頃からでしょうか、退院した頃でしょうか真剣に(なんでだ??)と暇があればな頭の片隅にあるこの疑問と向き合いました、しかし(ストレスだな!)としか思えませんでした。ストレスも確かにあります、いくつかブラック企業を経験しましたし。
しかしこれだけなのか?何か足りないなという思いと引っかかりがありました。そしてここ数ヶ月で確信しました。
半年前ほどでしょうか、三大医療(基準治療)を終えた外来受診の時に主治医がふと思い出したように言いました。
主治医:「これは(私の癌は)20代からゆっくり大きくなったかもしれないね」(へーー???)驚きました。
私:「はぁ、そんなにですか(そんなに長い期間ですか??!)」10年以上の年月??!驚いてあまりちゃんと返事が出来ませんでした。
主治医:「うん、もしかするとね」(そんなに前か、、、そういえば社会人になったその頃からすでに睡眠時間に気を付けることなくむちゃくちゃな生活だったもんな)しっかりと思い当たりました。私は睡眠以外の食事と運動はバランスが良かったからです。
結論から言うと、私のこの病気の原因は20代からの慢性的な睡眠不足という不健康な暮らしが原因です。
この睡眠の乱れでの自律神経の乱れが癌に直結したと考えてますし、信じています。
下記3つが睡眠が足りていない主な原因だそうです(テレビの睡眠をテーマにした回で急に寝る人、寝落ちする人は寝不足ではないか?という事が話されていて、これが大きいヒントになりました)
- 夜遅くまでの仕事や勉強---特に退社からの家事や入浴など以外に時間がかかります、コントロールしないと睡眠時間が確保できませんね。
- 外で外食や飲酒---なぜ外食が?と思いますよね、家で用意しなくていい分起こりやすくなるそうです。
- 睡眠不足---そりゃそうだ!!と思いますね。
私はどこでも寝てしまいましたが(疲れてるんだな)と特に深く考えてませんでした。
当初体調不良だった時は自律神経失調症だったでしょう。自律神経失調症とはどういったものかちゃんと知らなかったので、下記HPで調べて簡易の適応テストをしてみました。
当時の私を思い浮かべてやってみたところ、7項目当てはまりました。なんと、7個以上~自律神経失調症ということで、当てはまっていました。
そして私は夜型の体質です(夜型、朝型という体質は実在しておりDNAで決まっているそうです)、そして低血圧なので昼過ぎから調子が良くなり歯車が回りだす感覚があります。これも私が睡眠時間の管理が悪い原因の1つです。
ショートスリーパーでもないのに夜更かしをして、長い年月を大抵深夜2~3時に寝床に入り、朝6~7時に起床していました。その場合は最悪4~5時間の睡眠時間しか確保できていませんでした(私に必要なのは8時間の睡眠だと今では実感してます)
ひどい時は帰宅して食後すぐの湯舟でも寝てました、その行動にはさすがに家族にも心配されました。夜が寝床につくのが遅すぎる事にも注意されてましたが、それがどれだけ体に負担をかけていたか考えたこともありませんでした。完璧にその頃になると自立神経が壊れ、睡眠時間がうまく取れなくなっており、若干昼夜逆転しており、朝起きたてで疲れた体を引きずって通勤して、出社したころにはクタクタでエレベーターに乗り込みました。
それから転職して、実家~自転車~バス~電車の通勤方法に代わると、足りない睡眠を体が補うために、30ほど乗車のバスの中、10分で乗り換えの電車の中でも座れればすぐにうとうとしだし寝ていました。この合間の睡眠が私の自律神経を更におかしくしていった事を実感しています。
(*そういえば、この時点で睡眠時に食いしばりがあり、睡眠が浅く疲れがたまっていたので、実家の近所の呼吸器科に行き、原因の説明と睡眠時無呼吸症候群ではないか調べてほしいと懇願しましたが、年齢と見た目で違うと一括されて何も見てくれませんでした。呼吸器科だったからダメなのか?何科に行くといいなど何かアドバイスがほしかったです)ここで発見できていれば病状と治療方法が違ったかもしれません。
本当にばかです。この疲れを長年夜遅くまでの残業のせいにしきっていました。帰宅が遅ければ自分やりたいことは我慢してすぐ寝るべきだと今では分かります。
これではだめだ!と奮起し、会社の近く徒歩圏内に引っ越し一人暮らしを始めました。それで多少体は楽になりました。体だけでなく気持ちもかなり明るくなりました。朝起きて楽しいなと思えるようになりました。
もともとそんなに暗い性格ではありませんでしたが、特に社会人になってから気が付かないうちに(人生って何なのか?)とか(私がいる意味って何?)とか鬱々としていました。睡眠不足は気持ちにも影響を及ぼします。身をもって体験しました。
1年後により生活が便利な場所に引っ越しました。1人暮らしから2年ほどでようやく自分の体調管理に意識するようになりましたが、時すでに遅かったでです。
そもうその頃には癌の影響でしょう、食いしばりによって体に力が入り、熟睡があまりできていなかったと思います。なのでそこに引っ越して1~2年で体調不良が悪化して退社しました。我慢して務めていたのでみんな説明しても体調不良は建前の理由だと信じていました。認めてくれませんでした。
多くの癌患者の方の記録を読んでみましたが、大抵の方は冷静に自己分析していて自分のその癌になった要因をこれだと原因を断言していました。この原因を分析するという事はとても大切です。過去を振り返り続けることの大半はいいとは思いませんが、病気の原因を考えないで進むことは再発を無意識で許すことになります。
しかし過去には戻れません!今からが頑張りどころです。今までの分自分の体に耳を傾けてみます。