病気になってからの時間のながれかた

日々の興味を持ったこと、食べること、健康を中心に書いています♪ 現在は外来受診中です、脳腫瘍になった方との情報の共有したいと思ってBlog始めました☆

巣から落ちてしまったスズメの子を保護すべきかどうか

 こんばんは、今日のウォーキングの時、巣から落ちてしまったスズメの雛が道端で不安定に歩いているのを見かけました私は両親と一緒にその飛べないでいる雛をよけながらゆっくりと歩きました。その雛は舗装された細い道路を横断して田んぼの縁へと向かっていました。

 その後私は両親と分かれてランニングして先に帰路につき、道中で雛がいた場所で止まり探しました。まだ雛がいたら飛べるようになるまで保護しようと思ったからです。

 行きの道中に父は、「まだ雛は飛べなかったから巣には戻れないだろうな、もうだめだろうな、本来自然とはそういうものだ。弱肉強食だな」と言ってたのを思い出し、見放すことはできないとその場所で雛と巣の両方を探しました。巣は田んぼと細い道を挟んで向かいに建っている家につくられているだろうと思い不審者のようにジロジロとその家の軒下や瓦の下を見回していました。その後の話では父も子供の頃に雛を面倒見たことがあったらしく、ミミズやコオロギなどの餌をやっても食べることができずに死んでしまったそうです。自然の豊かであったはずの昔でも難しいなら今では到底無理だなと感じました。

 雛も巣もなかなか見つからないなと諦めかけた時に田んぼの縁に雛を発見しました。ピーピーと力強く鳴き母親を呼んでよちよちと歩いていました。私はウロウロする雛を下校途中の中高生の自転車から守るように雛を見ながら少し立ちはだかるようにして両親を待ちました。どれくらい時間が経ったか分かりませんがしばらくすると遠くにウォーキングから家の方面に戻ってきている2人が見えました、早く来いとじれったく思いながら大きく手を振りますがゆっくりとしたペースでこちらに来ます。「ねーねー、雛がまだいるよ」とようやく近づいて来る2人に声をかけます。そして保護したいと言おうとした時、

 雛がより大きな声で鳴きながら道路中央にピョコピョコと向かい始めたので何だろうと思って見ていると、親鳥でしょう、1羽の雀が高い場所から舞い降りて来て雛に声をかけるように鳴いて雛に近付きます。それから雛に触れることなく踵を返し招くようにして私が巣を探して見ていた家の屋根に飛んで行きます。雛はその速さに着いてゆけません。親鳥が屋根に降り立つ時、ようやくその家の前に雛はたどり着きます。

 「は~、良かった」と思わず声に出ます。きっとあの雛は何とかなるだろう!と私は再開の光景を見て確信しました。私はそこから300mくらい歩けば家に付きます。私たち3人は家に向かいながら歩き始めます。私はホッとしてまた声に出ます「親に会えたしこれでなんとかなるね、あ~お母さんが来てくれて本当に良かった」ん、お母さんって雛のお母さんか自身のお母さんか紛らわしいな。まさか母は自分のことだと勘違いしてやしないだろうな。と思いながらそっと母の顔を見てみるとまんざらでもなさそうな顔をしています。なんか絶妙に申し訳ないような気持になりながら、「あ、これは雛のお母さんのことね」と一応訂正しました。すると母は、「あ~、なーんだー。私のことかと思って嬉しくなっとったわ~」とわざとらしい子芝居で両手のひらを胸に当てて言います、三人でゲラゲラと笑いながらまた歩き始めます。

 付け加えて、「あ~こんなことで幸せになれるなんてなんていう良い親なんでしょう」なんてドヤってきます。そんな穏やかな人に私もなりたいと今は心から思います。

 私は適切な時期に反抗もしてこず、実家に特に母に自身も気が付かないうちに色んなわだかまりを勝手に持っていましたが、帰省をきっかけに色んなことを解消できたかもしれません。

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雀の親子