病気になってからの時間のながれかた

日々の興味を持ったこと、食べること、健康を中心に書いています♪ 現在は外来受診中です、脳腫瘍になった方との情報の共有したいと思ってBlog始めました☆

QOLは医療用語だけではなさそうだ

 こんにちは、QOLは医療用語だと思い込んでいました。私は手術前の説明でこの言葉を初めて聞きました。

 まず私の病気は脳腫瘍です、そして悪性なので腫瘍細胞と正常細胞との境界がはっきりしておらず、正常細胞にしみ込むように広がるタイプで境界があいまいです。なので腫瘍部分を取りきろうとすれば正常細胞までをごっそりと取ってしまうことになります。そうすれば私の部位的に手術後に左半身の麻痺が残り運動機能に支障が出る可能性があったのでそれが出来ませんでした。しかしそんな悪性腫瘍でも“治るという前提でがんになった”の著者の高山知郎さんは意識下の手術で会話での確認をしながらQOLを保てるギリギリのラインで攻めながら手術を行っていました。生存率を取るか、手術後の生活の質を取るか、又は高山知郎さんのように病院探しのコネクションによる知識と迅速な病院と手術方法の選択生存により生存率もQOLも取るという3択があります。私の場合は「ある程度腫瘍のレベルが低い場合は今の医学ではQOL、生活の質の向上の事をいいますが、QOLを優先させます」と担当医から説明を受けました。

 しかし、腫瘍レベルが4などで手術や治療ができない方の中にも情報戦で命をつなぎとめている方も多くいます。そのような方々の言葉や体験を本で読みました。今大腸がんで手術や治療ができなかった方の本を読んでいるところです。読み終えたら自分の今の生活をふり返るとともに、前回お勧めした本とまとめて紹介します。

  QOLとは、クオリティ・オブ・ライフ(quality of life, QOL)の略称で、一般に、ひとりひとりのの内容の質や社会的にみた『生活の質』のことを指し、ある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念である。QOLの「幸福」とは、生きがい、身心の健康、良好な人間関係、やりがいのある仕事、快適な住環境、十分な教育、レクリエーション活動、レジャーなど様々な観点から計られる。

またQOLには、国家の発展、個人の人権・自由が保障されている度合い、居住の快適さとの関連性も指摘される。

したがって、クオリティ・オブ・ライフは、個人の収入や財産を基に算出される生活水準(standard of living)とは分けて考えられるべきものである。

出典:Wikipedia

f:id:mmyi:20210303114509j:plain

QOLとは

 入院中同じ病棟、同じ大部屋で多くの患者さんを見ました。脳腫瘍でも手術後の経過や治療方法やその後の症状も全く異なり脳腫瘍とは難しく深いものと実感しました。例えば放射線治療を朝一で行ってから出社する方、入院中に全て治療を済ませる方、就職試験とその後の仕事のために一旦様々な治療は後回しにして(記憶力をそのままにするため)退職後に本格的な手術をするという方もいましたし、てんかん発作の有無や頻度も全く異なりました。一言で脳腫瘍と言っても部位や良性か悪性か、そして良性か悪性とは別でレベルがあります。複雑です。

 本題ですが、最近若い20代のYouTuberさんがQOLという言葉を使っているのを見ました。2人共女性で、そのうちの一人はテレビタレントのさっしー(元AKB48指原莉乃さん)でした。さっしーの動画は日常用で仕事用ではないメイク方法の紹介動画でした。その途中仕事の時はこう、普段はこうするなどの細かい説明があり、途中マスカラを付ける説明部分で「私はまつパ、まつ毛パーマです、をしているのでこのまま(ビューラーを使わないで)マスカラ下地をつけていきます」と確か言っていました、そして「そう、このマツパ、これ結構大切、良いんですよめちゃ便利」「すぐにマスカラ塗れるし、時短になる。QOL上がるので、お勧め」まつ毛パーマについて3回ほど大切とごり押ししていました。そうかー、さすが芸能人のいう事は説得力がある!と思いつつ、ん?QOLとサラッと言っていたなと、若い人の間でこの言葉が流行っているんだと気が付きました。YouTuberさん2人の動画を見る限りではたぶんこの言葉の使い方はこんな感じ、「QOL爆上がり」かな?と思います。間違っている可能性大なので試さないでください。若者言葉になっているのかーと発見です。

 心や生活を豊かにする、といった意味では間違ってないですね。しかし本質ははたして同じなのか?と感じました。Wikipedia参照通りで一人ひとりで違うという事かな。