我が家の近所は一戸建ての建物が向かい合うようにしてコの字型に並んでいます。
そのコの字をつくっている各家の間の強固な連帯があります。「誰々さんの子供がどうのこうの」などすぐに噂が広がってます。もちろん私の病気の話も秒で伝わりました。
良い面もあります、余裕があれば木の枝のせん定をしている人がいれば手伝い合っているところも見かけます。
我が家はそういううわさ話には興味がないので今まで30年近くはご近所さんとはつかつ離れずで、南側の庭に面したお隣さんとは野菜をあげたりもらったりの交換をしたり、他は適当に立ち話はする程度でどこも平等にぼちぼちの良い距離感で過ごしていました。私が小学生の頃に子供会に入ってなかったのも大きい要因かもしれません。
この近所では常に誰かが出入りしたり天気が良ければよく外で井戸端会議をしていたり、タバコ吸いがてらのウロウロしながら外の空気を満喫している人がいるので、まさに治安がいい場所だと思っています。泥棒もうかつに偵察できない状態なのです。
しかしここ2、3年はその強固な連帯の忘年会(長年参加していなかった)に両親が参加し始めたのです。
それは父が強固な連帯を取り仕切っている奥様の旦那様(おっちゃん)と仲良くなり始めたのがきっかけです。家で父が世話して増やしているメダカをおっちゃんにあげたり、父の趣味の釣りに一緒に早朝から行ったり、定年退職後の今ではひょんなことから別の職場ですが同じ仕事をしていて色んなアドバイスをもらっているようです。意外だなと思いましたが、そうするとそのおっちゃんの人柄なんかが父から情報として入ってきます。どうやら若い頃は無茶苦茶で女性関係もろもろ色んな悪事をはたらいていたようで、今はおっちゃんは奥様に頭があがらないらしいです。
うわさ話好きややじ馬根性などにはあまり好感が持てませんが、おっちゃんは私が入院中の外泊時に救急車で運ばれた時には救急車を誘導してくれていたと後で知りました、ありがたかったです。
話は安全な町に戻ります。
しかし、3年前に北側のお隣さんに強盗が入ってからは、この安全と思っていた町もそうではないと感じました。
そこは自営業されているからか、家にもホームセキュリティを付けて防犯対策をしていたから余計に驚きました。窓を割られて家に侵入されていたようです。幸いにケガ人はでませんでした。
それからは出かける時、2階の窓の施錠も確認するようになりましたし、窓ガラスが割られないようにすぐに強化フィルムを買って窓ガラスに貼りました。
その後、この辺で強盗などの犯罪は起こっていません。
今年の年末はコロナの第3波が来たので忘年会は無くなりました。私は参加してませんが少し淋しい気がします。